具体的に、腰痛になる仕組みが知りたいんですが?

 それでは、腰痛になる仕組みを詳しく考えてみましょう。

 そもそもなぜ腰の筋肉が凝り固まるのでしょうか?

 その一つの原因は、仕事や家庭で、悪い姿勢で継続的に腰の筋肉を収縮させ続けたことによります。

 二つ目の原因が、「継続的なストレス」であることが分かっています。脳に溜まりに溜まったストレスが、あるとき交感神経を起動して腰の筋肉を緊張させるのです。そしてストレス性胃炎と同じようにストレス性腰痛が起こるのです。内臓が弱いと思っている人にはストレスは胃炎や腸炎を起こし、腰が弱いと思っている人にはストレスは腰の筋肉を収縮させるのです。いずれにしても、結果として凝り固まった筋肉が血管を狭くし、酸素も栄養も滞るようになりそこに痛み物質が発生します。そして、たまたま何かの拍子に知覚神経に検知されて、痛みが脳に伝えられ腰痛となるのです。

 さらに第三の腰痛原因を申し上げると、特に身体の筋肉が凝り固まっているところがない、つまり痛い現場が無いにもかかわらず、脳が勝手に痛みを感じている場合があります。それは、「幻肢」という病気で、ケガで失った脚の違和感を脳が覚えていて無い脚が痛むというのと同じです。つまり、実際には痛く無いのに、腰が痛いときの記憶が脳に残っていて、それが勝手にぶり返して脳が腰の痛みとして感じるのです。治療院や整体院に行ってマッサージなどを行ってその時は腰が軽くなって痛みが減少しますが、数日たつとまた痛み出しますね。その再発のきっかけは、やはりストレスであると考えられます。ストレスがきっかけに、実際には痛く無いのに脳が勝手に、記憶されている痛みをぶり返して感じるのです。つまり、「ストレスによる脳の暴走が、神経を刺激して腰痛として感じているのです」。その痛みはものすごく痛いと感じることがあります。傷やけがの痛みならだんだん癒えていきますが、脳が勝手に感じる痛みは癒えることがなくだんだん痛みの度合いが増すこともあるのです。

 そんなことは無い!私は実際に腰が痛いんだ!という方は、よくよく考えてみてください。毎日毎日24時間365日いつでも痛いですか?痛いときはとても痛いけれど、痛く無いときもあるのではないでしょうか?腰が悪くてそれが原因なら、24時間いつでも痛みを感じなければいけません。痛みの原因がなく、痛みの記憶だけがあって、それがストレスのかかった時に発症するのです。楽しいことをやっていたり、何かを夢中になってやっているときには脳の暴走は抑えられ、腰の痛みは忘れています。単純に気のせいで痛みが感じられるのではありません。脳に痛みの記憶があり、痛みがあることが身体にとって普通のことになっているから、自然とまた痛くなってしまうのです。潜在意識が“腰の痛み”を許し、痛みがあることを容認しているので、いつまでも治らないのです。